素直な心

”素直な心”永遠のテーマです。

新たな気持ちで

一昨日で、これまで勤めたお茶農家の仕事から完全に離れて、新しい仕事に。
結局、今回も、農業選んでしまいました。(笑)


定年の時、後5年働けて、収入も安定した企業での仕事もありえた。
でも、心の中に、生活のためと、ズーと封印してきた農業への想いを、捨てきれなくて子供も、働くようになった定年の時、妻に、その想いを話し、

半年間、我が家を離れ、1人自炊しながら農業の職業訓練校で学び、飛び込んだ農業の世界。

回りの友人達は、そこまでして飛び込む世界じゃないぞと、心配してくれていましたが、
確かに、飛び込んだ農業の世界は、生半可な場所では、なかったです(笑)。

農業初日は、忘れもしません。1月11日。霙混じりの雪雨のなかでの、キャベツの収穫。それまで、温度管理されたクリンルームで、仕事をしていた私が、雨靴を履いて、カッパを着て、雪雨の中で、震えながら、包丁でのキャベツの収穫。手はかじかんで、感覚はないし、足先も、冷たさでしびれたまんま。ほんと厳しいものでした。その後も、真夏の中での作業。どしゃ降りの中での作業、楽な事なんて、ほぼ0。それでも、いろんな作業を、自分なりに工夫をしながら、自分なりの楽しさを見つけ、それまで経験したことのない、ずっしりと重さを感じつつ、充実した毎日のなかで、一昨年、別の知らない農業もしたくなって、飛び込んだお茶農家。正直、これほどきついとはと、

初めて弱音が、

私を含めて6人いるパート作業。その中で男は私1人。社員が1人いますが、別仕事。パートは、茶畑での仕事。それで、体力仕事がほとんど私が引き受けて、それでも、苦ではなかったんですが、昨年の夏の猛暑で、初めて体調を崩してしまい、初めて体調不良でお休みして。
考えてみたら、農業の世界に飛び込んで、これまで、感じたことのない新鮮な気持ちで、後ろを振り返る暇もないくらい、がむしゃらに仕事してきたことで、少し身体にガタがで出したのかも知れない。いつの間にか、年齢も70歳が目の前に。

そろそろ潮時かもなと、思ってしまうことが多くなって、昨年10月に退職後、家でゆっくりしてたんですが、貧乏性なのか、退屈で、時間をもて余しぎみで、それで、なんか、楽な仕事をと探して、目に止まったのが、今回、採用された会社、

やっぱり農業。といっても、少し違う農業かな。??。
キクラゲの栽培から加工、そして、商品の配達まで。ここのところの健康志向で、

栄養価の高いキクラゲの需要が増えてるらしくて、聴いてみたら部屋の中の作業だし、力仕事はほとんどない、強いて上げれば、室温20~25℃の室温の高い部屋で作業することくらいかな。これも一日中ということではないので、問題はないかなと。

農業の世界、想像してた以上に素晴らしい世界です。確かに厳しくて、辛くて、きつくて、3K職場、いや、10Kくらいかな(笑)
でも、四季を肌で感じながら、自然の中で、目一杯、身体を動かし気持ちを込めての野菜作り。気持ちを込めれば込めるほど、美味しい野菜が出来てくる。その事に感謝しつつ収穫の喜び。
本当に、毎年、同じことを繰り返すのですが、毎回、瞬間、瞬間が異なって、新鮮な感動の連続なんです。

そして、ふとした時に、目に止まる自然の営み、昆虫、ちっちゃな野の花、小鳥、時には、獣であったり、その一つまでもが、新鮮で感じるものがある。
多分、今、体験している全ての事は、何にも変えがたい大切な宝物として、心の中に残っていくだろうと思っています。

やっぱり、自分に限界は、作りたくない。出来ることは少なくなるかもしれないが、

とにかく、前を向いて、身体の続く限り続けていきたいと、思っています。